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心と体を支える大事な歯

昔から、白くきれいな歯と歯並びは、美人の要素の一つを考えられているように、見た目の美しさを重視して歯列矯正を望む人が多いのは事実のようです。実際には、矯正をすることもなく理想的な歯並びをしている人は、ごく少数といわれていて、ほとんどの人が不正咬合や歯並びに、何かしらの問題を抱えているようです。

人間は二足で直立歩行をする生き物ですので、行動するには人体がバランスをとることが不可欠となります。二本の足の上に背骨を載せ、その最上部に頭部があるため、この頭部の重心がずれると、背骨が曲がってしまうことになります。その頭部の重心を調節しているものこそ、上下の咬み合わせだそうです。

体が複雑に姿勢を変えて、さまざまな動きをするのに伴って、足や腰でバランスをとるのと同じように、歯も頭部の重心を調整し、歯をくいしばって強い力で耐えるという重要な役割を担っています。しかも上下の歯の咬み合わせがミクロン単位でずれたとしても、首や肩ではセンチメートル単位のゆがみにまで広がり、そのズレは全身にまで及んでいくようです。本来の歯の美しさが意味するところを考えて、歯を大切にするということが、必ずしも現在の状態を保つことを意味しているのではないことを理解することが重要なことかもしれません。